
PDFファイルをメールに添付しようとしたとき、
- PDFの容量が大きすぎて送れない
- PDFをアップロードしようとしたら容量制限を超えてしまった
- 数十MBあるPDFをもっと小さくしたい
と困ることがあります。
PDFは、画像やスキャンしたページを多く含んでいるとファイルサイズが大きくなりやすくなります。
Adobe Acrobatには、PDFの内容を維持しながらファイルサイズを縮小する機能が用意されています。
Adobe公式でも、PDFを圧縮してファイルサイズを小さくする方法が案内されています。
この記事では、Adobe Acrobatを使って大きなPDFファイルを圧縮し、ファイルサイズを小さくする方法を紹介します。
PDFのファイルサイズを確認する
圧縮する前に、現在のPDFがどのくらいのファイルサイズなのか確認しておきましょう。
Windowsの場合はPDFファイルを右クリックして、
「プロパティ」
を選択します。
「サイズ」の欄を見ると、
- 2MB
- 15MB
- 80MB
など、現在のファイルサイズを確認できます。
圧縮後にもう一度確認すれば、どのくらい容量を小さくできたのか比較できます。
AcrobatでPDFのファイルサイズを小さくする方法
Adobe Acrobatで圧縮したいPDFを開きます。
Windowsの場合は、
「メニュー(≡)」→「その他の形式で保存」→「サイズが縮小されたPDF」
を選択します。
Adobe公式でも、AcrobatでPDFのファイルサイズを縮小する方法として「サイズが縮小されたPDF」を使用する手順が案内されています。
互換性を選択する
「サイズが縮小されたPDF」を選択すると、互換性を設定する画面が表示されます。
ここでは、圧縮後のPDFをどのバージョンのAcrobatと互換性を持たせるか設定します。
特に古いAcrobatで開く必要がなければ、通常は新しいバージョンとの互換性を選択して問題ありません。
設定したら「OK」をクリックします。
圧縮したPDFを別名で保存する
保存場所とファイル名を指定して、
「保存」
をクリックします。
PDFの圧縮処理が行われ、新しいPDFが作成されます。
元のPDFを残しておきたい場合は、
document.pdf → document-small.pdf
のように、別のファイル名にして保存しておくと安心です。
保存後は圧縮したPDFを開き、文字や画像が正常に表示されているか確認してください。
圧縮後にどのくらい小さくなったか確認する
圧縮したPDFを右クリックして、
「プロパティ」
を開きます。
圧縮前と圧縮後のファイルサイズを比較してみましょう。
例えば、
圧縮前:25MB
圧縮後:8MB
のように、大幅に小さくなることがあります。
ただし、どの程度小さくなるかはPDFの内容によって異なります。
特に高解像度の写真やスキャン画像が多数含まれているPDFは、圧縮によって容量を大きく減らせる場合があります。
もっと細かく圧縮したい場合は「最適化されたPDF」
通常は「サイズが縮小されたPDF」で十分ですが、
- もう少し容量を小さくしたい
- 画像の画質を調整して圧縮したい
- PDFの何が容量を使っているのか確認したい
という場合は、Acrobatの「最適化されたPDF」を使用できます。
Windowsの場合は、
「メニュー(≡)」→「その他の形式で保存」→「最適化されたPDF」
を選択します。
「最適化されたPDF」では、画像、フォント、透明オブジェクト、ユーザーデータなどを個別に調整してファイルサイズを縮小できます。
画像を圧縮するとPDFを大幅に小さくできることがある
PDFの容量が大きくなる原因として特に多いのが画像です。
「最適化されたPDF」の画像設定では、
- 画像の解像度を下げる
- 画像を圧縮する
といった調整ができます。
例えば、画面で閲覧するだけのPDFに印刷用の非常に高解像度な写真が入っている場合、必要以上にファイルサイズが大きくなっていることがあります。
このようなPDFでは、画像の解像度や圧縮方法を調整することで大幅に容量を減らせる場合があります。
圧縮しすぎると画像が粗くなるので注意
PDFのファイルサイズは、小さければ小さいほど良いというわけではありません。
画像の解像度を大きく下げたり、強く圧縮したりすると、
- 写真がぼやける
- 細かい文字が読みにくくなる
- 図面の細い線が見えにくくなる
といった問題が起こることがあります。
特に印刷するPDFや、写真・図面を重視するPDFでは注意が必要です。
大切なPDFを圧縮するときは、元のPDFを上書きせず、圧縮後のPDFを別名で保存することをおすすめします。
フォントが原因でPDFが大きくなることもある
PDFには、表示に必要なフォントが埋め込まれている場合があります。
多くのフォントが埋め込まれたPDFでは、フォントデータがファイルサイズを大きくしていることがあります。
Acrobat Proの「最適化されたPDF」では、フォントに関する設定も調整できます。
ただし、フォントの埋め込みを解除すると、別のパソコンでPDFを開いたときに文字の見た目が変わる可能性があります。
通常は、まず「サイズが縮小されたPDF」や画像の圧縮を試すほうが簡単です。
Acrobatを持っていない場合はWebブラウザーでも圧縮できる
パソコンにAdobe Acrobatがインストールされていない場合は、Adobe AcrobatのWeb版を利用してPDFを圧縮する方法もあります。
Adobe Acrobat Webには「PDFを圧縮」する機能が用意されています。
PDFをアップロードし、圧縮レベルを選択することでファイルサイズを小さくできます。
AcrobatをインストールしていないパソコンからPDFを圧縮したい場合に便利です。
オンラインで圧縮するときはPDFの内容を確認する
オンラインのPDF圧縮サービスを使用する場合は、PDFファイルをインターネット経由でサービスへアップロードして処理します。
そのため、
- 個人情報が含まれているPDF
- 会社の機密資料
- 契約書
- 顧客情報を含む資料
などを扱う場合は注意が必要です。
会社や組織によっては、外部サービスへのファイルアップロードを禁止していることもあります。
機密性の高いPDFの場合は、パソコンにインストールしたAcrobatなどを使用してローカル環境で圧縮するほうが安全です。
PDFを圧縮してもあまり小さくならない場合
PDFによっては、圧縮してもほとんどファイルサイズが変わらないことがあります。
これは必ずしも異常ではありません。
例えば、
- すでに画像が十分に圧縮されているPDF
- 画像がほとんど含まれていないPDF
- もともと容量の小さいPDF
では、さらに削減できるデータが少ない場合があります。
反対に、
- スキャナーで作成したPDF
- 写真が大量に入ったPDF
- 高解像度画像を多数使用したPDF
などは、画像データが容量の大部分を占めているため、圧縮による効果が大きくなる場合があります。
メールで送るなら圧縮後の容量を確認する
PDFを圧縮する目的として多いのが、メールへの添付です。
圧縮処理が終わったら、圧縮後のファイルサイズをもう一度確認してください。
メールサービスや送信先の環境によって、添付できるファイルサイズに上限があるためです。
圧縮してもまだ大きすぎる場合は、
- 「最適化されたPDF」でさらに圧縮する
- 不要なページを削除する
- PDFを複数のファイルに分割する
といった方法も検討してみてください。
まとめ
大きいPDFファイルのサイズを小さくしたい場合、Adobe Acrobatでは、
「メニュー(≡)」→「その他の形式で保存」→「サイズが縮小されたPDF」
を選択します。
通常はこの方法だけで簡単にPDFの容量を小さくできます。
さらに細かく容量を調整したい場合は、
「メニュー(≡)」→「その他の形式で保存」→「最適化されたPDF」
を使用すると、画像やフォントなどを個別に調整できます。
また、Acrobatをインストールしていない場合は、Adobe AcrobatのWeb版を使ってPDFを圧縮する方法もあります。
PDFを強く圧縮すると画像の画質などが変化する場合があるため、重要なPDFでは元ファイルを残したまま、圧縮後のPDFを別ファイルとして保存して確認するのがおすすめです。

