一眼レフカメラを買う時に疑問に思ったのが「レンズキットに付属している標準レンズでどこまで寄って撮れるのか」ということです。
コンパクトデジカメ(2万円前後で売られている普通のデジカメ。以下コンデジ)だとある程度寄って撮れますが、一眼レフは「マクロレンズ」というのがあるので、マクロ撮影はその専用レンズを別途購入しないと撮影出来ないのかと思ってしまいます。
結論から言うと、撮影した画像をトリミングすればコンデジと変わらない程度、寄って(マクロ)撮影出来ます。
撮影は、EOS Kiss X5 レンズキットについている EF-S18-55 IS IIの望遠側(55)で撮影。クローズアップとAv(F値10)モードの2つで撮影しています。
カメラのことは詳しくないため、正しい比較になっていないと思います。画質に関しては目をつぶって頂き、「このぐらいまで寄れって撮影できる」程度でご覧ください(明るさは後から編集ソフトで調整していますしISO、Fの数値がバラバラですので…)。
小さいものを写す時に使用するクローズアップモードですが、F値が5のため、寄りすぎるとすぐ後ろ側がぼけてしまいます。そのため、 クローズアップモードとAvモードでF値を10ぐらいにした2通りの写真を用意しました。
また、室内(それ程明るくない)と手持ち撮影の為、ISOが上がりノイズが多い画像になっています。ライトスタンドなどで被写体を明るくしたり、三脚を使用してシャッタースピードを遅めにして、低いISOで撮影すればかなりノイズが減らせると思います。
撮影モードと撮影方法
EOS Kiss X5 クローズアップモード(マクロ撮影)
レンズキットについている EF-S18-55 IS IIは、被写体から25㎝までしか寄れません(実際にはもう少し近づけます。近づきすぎるとシャッターを押しても取ることができない)。
1.SDカード
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:43mm/F値:5/ISO:1250/露出:1/60秒
撮影モード:Av/焦点距離:44mm/F値:16/ISO:3200/露出:1/13秒
上記画像のトリミング等倍1
上記画像のトリミング等倍2
2.硬貨
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:48mm/F値:5.6/ISO:2500/露出:1/60秒
撮影モード:Av/焦点距離:47mm/F値:16/ISO:3200/露出:1/13秒
上記画像のトリミング等倍1
上記画像のトリミング等倍2
3.サプリメント
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:49mm/F値:5.7/ISO:2500/露出:1/80秒
撮影モード:Av/焦点距離:44mm/F値:10/ISO:3200/露出:1/25秒
上記画像のトリミング等倍
4.単三電池
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:18mm/F値:5.6/ISO:400/露出:1/30秒
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:55mm/F値:5.6/ISO:1250/露出:1/80秒
上記画像のトリミング等倍
撮影モード:クローズアップ/焦点距離:18mm/F値:8/ISO:800/露出:1/30秒
上記画像のトリミング等倍
サンプルの通りコンデジに近い感じで寄って撮影できました(室内の明かりで写したのでノイズが多いですが)。
おまけ
焦点距離やF値などメモし忘れて没になった画像ですが、せっかくなので載せておきます。本当に参考程度で・・・
EOS Kiss X5 レンズキットについている EF-S18-55 IS IIで撮影するときは、このぐらいの距離を開けて撮影します。
MDC-LX3は、1㎝まで寄って撮影出来ます。距離が近いほど大きく写真が撮れるというわけではないようで、上のX5では物まで25㎝以上ありますが望遠にすることで大きくとることが出来ます。
硬貨
EOS Kiss X5
DMC-LX3
サプリメントと単三電池
サプリの大きさ比較用として単三電池を並べ撮影します。
EOS Kiss X5
DMC-LX3
単三電池、三本
EOS Kiss X5
DMC-LX3
単三電池、一本
EOS Kiss X5
DMC-LX3
ご覧のとおり、寄れる距離はDMC-LX3の方が断然有利なのですが、EOS Kiss X5はセンサーサイズの大きさと解像度が高いため(LX3は1010万画素に対しX5は1800万画素)、トリミングを行えば、X5でも十分寄って物を取ることが出来ます。