
※ この不具合はその後解決済みです。詳しくは記事末尾の追記をご覧ください。
2026年9月8日のWindowsセキュリティ更新KB5124008以降を適用した一部のWindows 11端末で、オンプレミスのActive Directoryドメインとのセキュアチャネルが失われる問題をMicrosoftが確認しました。
影響を受けると正しいドメイン資格情報を入力しても、「このワークステーションとプライマリドメインとの信頼関係に失敗しました」に相当するメッセージが表示され、対話的にサインインできない場合があります。
この記事では、発生した症状、影響する環境、Microsoftが案内した対処方法とその後の修正状況をまとめます。
影響を受けるのはどのPC?
この問題はCredential Guardで保護されたマシンアカウントのうち、Machine Identity Isolationの設定が有効になっている環境が中心です。
MicrosoftはMachine Identity IsolationがWindows Server 2025のドメイン機能レベル以上を使う環境向けの機能であり、それ以外の環境では無効にする必要があると説明しています。
一般家庭でMicrosoftアカウントやローカルアカウントを使っているPCにそのまま当てはまる不具合ではありません。
オフラインサインインできる場合もある
以前に使った資格情報が端末へキャッシュされている場合は、オフラインサインインが引き続き利用できることがあります。
一方でドメインコントローラー側のActive DirectoryレプリケーションやADサービス自体が停止する問題ではありません。
Microsoftが案内している回避策
MicrosoftはMachine Identity Isolationを有効にした方法と同じ管理方法で同機能を無効にし、端末を再起動したうえでセキュアチャネルを修復する方法を案内しています。
Intuneやグループポリシー、レジストリを扱う企業管理者向けの手順なので、会社支給PCでは利用者が独自に設定を変更せずIT管理者へ連絡してください。
今後の修正予定
MicrosoftはMachine Identity Isolationの機能改善が完了するまで強制適用を一時的に防ぐ方向で、今後のWindows Updateによる修正を予定しています。
業務用PCで突然ドメインログオンできなくなった場合は、KB5124008以降の適用状況とMachine Identity Isolationの設定を管理者側で確認することが重要です。
まとめ
KB5124008後のドメイン信頼関係エラーは、特定のCredential GuardとMachine Identity Isolation構成で発生する企業向けの既知問題です。
会社のPCで症状が出た場合はパスワード変更を繰り返す前に、Windows Updateの履歴とドメイン管理設定をIT担当者へ伝えてください。
Microsoft公式情報
MicrosoftのWindowsリリース正常性情報は、Microsoft Learnの公式ページで確認できます。
2026年10月8日追記:Microsoftが不具合の解決を確認
Microsoftは2026年10月8日、このドメインとの信頼関係が失われる不具合について、ステータスを「解決済み」に更新しました。
この問題は、2026年9月22日に公開されたWindows Update「KB5124010」で修正されています。
KB5124010または、それ以降に公開されたWindows Updateをインストールしている場合は、Microsoftが案内していたKnown Issue Rollback(KIR)などの回避策を適用する必要はありません。
修正ではMachine Identity Isolation(MII)の強制適用が一時的に無効化されており、Microsoftは機能改善を続けています。
現在も症状が発生している場合は、Windows Updateを実行してKB5124010以降の更新プログラムが適用されているか確認してください。