知り合いの医療関係者から「フェイスシールド・フェイスガードが、お店・楽天・アマゾンで品切れで手に入らない。買えてもすぐに届かない。身近なもので、簡単に作れないか」という相談を受けました。
病院、入院病棟、歯科医院など、医療関係では欲しい予防品の一つで、困っているとの事でした。
プラスチックの板をマスクの紐に通したり、メガネを使って固定したり、色々試したみたいですが、微妙にズレてきてしまうそうです。
特に色々な角度から患部を見る歯科医師が使うとズレてくるとの事でした。
そこで、100円ショップのダイソー・セリアを回り、簡単に手に入るもので、フェイスシールドを作る・作り方を紹介します。
用意するものは「平ゴム・硬質カードケース」のみ。加工するにあたり「はさみ・カッター」が必要です。
100均のダイソー・セリアに部材を買いに行く
ダイソーの手芸コーナー行きます。平ゴムコーナーを見ると、上段にある細いゴムが全て売り切れていました。
マスクを自作する人達が、かなり買っているらしく品切れとのことでした。
ただ今回は、幅が太い平ゴムを購入するため、売り切れてなくてよかったです。
続いて文具売り場に行き、顔をガードするプラスチックの板となるものを購入します。今回は、硬質カードケース他、3点を購入しました。
A4のクリアファイル10枚組は「透明」と書かれていても、実際は乳白色に近いので、今回はパスしました。
続いてセリアにも行き、同じようなものを購入しました。
フェイスシールド・フェイスガードとなる部材の検証
頭に巻く平ゴム
まず、プラバンを頭に固定するためのゴムから見ていきます。横幅は大体、2cm~2.5cmの幅を選択すると良いです。
平ゴム(織ゴム)といえば、白ですがダイソーでは、黒いものも売ってました。
織ゴムの色が白だと、お化粧がついた時に目立ってしまうため、黒の方がいいかなと思います。
上の黒い平ゴムの横幅が2.5cm、下の白い平ゴムの横幅は2cmです。
ゴムが太い方が、頭にしっかり固定でき安定感出るため、今回は横幅がある黒い平ゴムを使います。
プラスチックの板
顔を保護するプラスチックの板として、どれが一番いいかということで、ダイソーで3種類、セリアで2種類の商品を購入してきました。
セリア(上段)では、
- B4 硬質カードケース
- A4 ソフトカードケース
ダイソー(下段)では、
- A4 硬質カードケース
- A4 クリアブックカバー
- A4 ラミネートフィルム
です。
まず、ダイソーの「A4 クリアブックカバー」は、ペラペラで薄すぎて駄目でした。
また「A4 ラミネートフィルム」は、フィルムに粘着面がついており、透明度が悪く今回は外しました。
よって、残りの三つが採用候補となります。
上がダイソーで、下がセリアになります。
光の反射でダイソーが半分色が違いますが、ダイソーの「硬質カードケース」が一番透明感があります。
続いて、セリアの硬質カードケースB4です。
ダイソーが手に入らなくても、セリアの硬質カードケースでも十分使えると思います。
ソフトカードケースの方は、臭いがあるのと、油膜のような薄い模様があるため、お勧めしません。
なお、カードケースは二重になっているため、カットして1枚にします。そうすると、上記画像よりも透明感がさらに増します。
フェイスシールド・フェイスガードの作り方
という訳で、一番透明度が高いダイソーの「硬質カードケース」で、フェイスシールド・フェイスガードを作ることにしました。
プラバンのサイスが小さいと思う方は、B4サイズを選んでください。
まずは A 4の硬質カードケースをカットしていきます。
カードケースなので、上は開いているため、左右と下の端をハサミでカットしていきます。
そうするとこのように、2枚のプラバン(プラスチックの板)が、出来上がりました。
このままでは角が尖っているため、顔に当たったりすると、怪我する恐れがあります。
そこで、プラバンの端を丸くカットしてきます。
4箇所を丸くハサミでカットしました。
続いて平ゴムを通す切り込みをプラバンに開けて行きます。今回使う平ゴムの横幅は2.5cmです。
ゴムを通す時の厚みを考え、2.7cmの切り込みを縦に3か所、おでこの高さに合わせて、カッターで入れていきます。
左側も同じように3箇所、切り込みを入れてきます。最初、切り込みは2本にしたのですが、使ってるうちにプラスチックの板がずれてきてしまうため、安定感を増すために3か所にしました。
3箇所でもプラスチックの板がずれてくる場合は、4箇所に増やすか、養生テープなので、その都度固定する方法があります。
そして、右側の切り込みから、縫うようにして、交互に平ゴムを通して行きます。
そのまま引っ張って、左側の切り込みも同じように、平ゴムを通します。
これで、自作の「フェイスシールド・フェイスガード」が完成しました。
自作のフェイスシールド・フェイスガードの使い方
先程作った「フェイスシールド・フェイスガード」の付け方・使い方です。
ハチマキのように、平ゴムをおでこに当ててます。ゴム紐なので、頭の大きさによって柔軟に締め具合を調節できます。
そして後ろで、蝶々結びをします。長さが余る方は、カットしてください。
裁縫が得意な方は、マジックテープを縫い付けると、取り外しが楽なうえ、見栄えが良くなると思います。
横から見た「フェイスシールド・フェイスガード」の状態。
同じような感じで、右から見た「フェイスシールド・フェイスガード」。
上から見た「フェイスシールド・フェイスガード」。
他の人が「フェイスシールド・フェイスガード」の作り方を紹介しているサイトでは、おでこ付近に、粘着テープがついたスポンジを付ける例を見かけます。
スポンジをつけて上を塞いでしまうと、長時間使用した場合、自分の吐いた息がたまってしまい、蒸れたり、曇ったり、苦しくなったりします。
今回作った、上が開いているタイプだと、そのような心配はありません。
上をふさぐのは、上から入ってくる菌を防ぐためでしょうか。そしたら下も塞がないとだめですよね。
医療の現場は、詳しくないので分かりませんが、上から飛沫が入ってくるということは、良くあるんでしょうか…。
顔を覆うプラスチックは、このように飛び出す幅を調整できます(前の画像より凹んでます)。
上の隙間が気になる人は、プラバンを左右に引っ張って、飛び出しを無くして塞いでしまうのも手だと思います。
飛び出し具合の調整は、横に付けた切り込みで、プラスチック板を前に引っ張ったり、後ろに戻したりします。
工作が苦手な方でも10分~15分でできると思います。今回作った「フェイスシールド・フェイスガード」の部材は、100円ショップの身近なもので作れます。
しかも、平ゴム2つ、硬質カードケース1枚(から2枚のプラバンが作れる)で、2つ分の「フェイスシールド・フェイスガード」が、330円と安価で作れます。
100円ショップで部材が売り切れだった場合は、平ゴムは手芸店で、プラスチックの板はホームセンターで入手可能です。